外国人旅行は14.0%増の2005億4142万円とプラス遷移を示したもの



外国人旅行は14.0%増の2005億4142万円とプラス遷移を示したものの、4割増を記録した前年度の伸び幅を縮小する結果に。国内旅行は3.1%減の3兆3281億5874万円、海外旅行は2.4%減の2兆369億789万円で前年割れとなった。

旅行会社別では、年度間の総取扱額上位5社(JTBグループ15社、楽天、KNT-CTグループ8社、HISグループ5社、日本旅行)のうち楽天とHISのみ前年度比プラス遷移。1位JTBグループが総取扱額1兆4800億円を記録したほか、2位楽天が5000億円台、それ以外の3社は4000億円台で並んだ。

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※同統計の取扱状況では、2016年4月から9月までは主要旅行業者50社、10月以降は49社を対象としている。また、「外国人旅行」は日本の旅行会社によるインバウンド旅行を指している。

海外旅行取扱額では、2017年3月は上位5社(H.I.S.グループ5社、JTBグループ15社、阪急交通社グループ3社、KNT-CTグループ8社、日本旅行)のうち、JTB以外の4社が2ケタ増。2月にJTBを抜いて首位となったHISが3月もトップの座についた。

外国人による訪日旅行の旅行会社別取扱額では、2017年3月は上位5社(JTBグループ15社、日本旅行、KNT-CTグループ8社、H.I.S.グループ5社、東武トップツアーズ)のうち、KNT-CTが76.2%増の急伸でHISを抜いて3位に浮上。2位日本旅行とも僅差となった。そのほか、昨年来楽天と拮抗していた東武トップツアーズが2016年11月以降4ヵ月ぶりで5位にランクアップした。

国内旅行の旅行会社別取扱額では、2017年3月は上位5社(JTBグループ15社、楽天、KNT-CTグループ8社、日本旅行ANAセールス)のうち、JTB以外4社はプラス遷移。楽天は年度を通じて安定的な増加傾向を示した。

なお、ブランド商品(募集型企画旅行)の2016年度取扱額は5.7%減の1兆6167億6510万円となり、昨年度に続いて前年割れ。海外旅行が6.4%減の6076億3238万円、国内旅行が5.3%減の1兆20億7700万円と減少。外国人旅行は70億5572万円で前年度並みとなった。

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取扱人数をみると、2016年度のブランド商品全体で6.6%減の3761万5726人。海外旅行が1.7%減の315万7728人、国内旅行が7.2%減の3399万6790人。外国人旅行は7.6%増の46万1208人に拡大したが、取扱額の伸び率(増減0%)と比べると単価の減少傾向がうかがい知れる結果となった。